David Millar 行動様式の変化

David Millar のロングインタビューの続きです♪

http://www.lequipe.fr/Cyclisme/ENTRETIEN_DAVID_MILLAR_2.html


Q:チーム・ガーミン・スリップストリームはチームの反ドーピング活動についてかなり言及していますが、それはチームのパフォーマンスに対する疑いをはらすために必要なものなでしょうか?

A:
それは他のチームと差別化するために、前もってチームで決めことなんだ。
ちょっとした自転車業界における行動様式の変化のシンボルのようなものだ。
ガーミンはCSCやアスタナやチーム・コロンビアとともに、
アンチ・ドーピングの内部規定を持つ数少ないチームの1つなんだ。
チームの基本となる原則にとても誇りを持っている。倫理を強調する点にね。
ボクたちのHPも、自分たちのイメージを改善するような方法をとっている。
そんなことによって、観客にもちょっと知ってもらえたと思う。
道端で応援してくれる人たちもボクたちを喜んで応援してくれるし。


Q:このイメージが個人のドーピングによって壊されてしまうのは怖くありませんか?
シューマッハやコールのいたゲロルシュタイナーは信頼のおける自転車界でのこういった動きのメンバーでしたが。

A:
実を言うと、ゲロルシュタイナーのマネージャー、Hans-Michael Holczerには
あまり信頼をおいていないんだ。
大きなことを言うけど、チーム内でアンチ・ドーピングのプログラムを実施してはいない。
彼はいつもステファン・シューマッハの擁護をしていた。この選手に強い疑いの目が向けられていた時もね。
去年だって、世界選手権前、シューマッハの血液数値は異常な値を示していたんだ。
ツールドフランスに参加させるべきじゃなかったね。そこがまさに Holczerの落ち度だ。
自分たちのチームでは、そういうことはジョナサンがすべて責任を負っている。


Q:どのくらいアンチドーピング活動に割いていますか?

A:
今のところ、地理的にかなり近くにいるようにしている。
シーズンの中8割、チームはGéroneのベースキャンプにいる(地中海側のフランスとスペインの国境付近)
つねにレース外でさえもコンタクトをとっている。

各選手を個人的側面で見ると、特に契約終了近い選手と、結果にばらつきがある選手に注意を払っている。
選手にとって精神的に、チームの上層部の意向を知ることによってすべてが変わるから。


Q:
ドイツの週刊誌 Der Spiegelのインタビューによると、
世界的な反ドーピング委員会の委員長 Dick Poundは
「自転車界において行動様式は殆ど変化をしていない」と、
ドーピングを告白したJörg Jaksche や Patrik Sinkewitz の例を引いて、そう評価していました。
彼らは復活しても新しいチームを見つけられていません。
あなたのお考えは?

A:
この意見については賛成しかねるな。
アンチ・ドーピングの行動様式は推し進めなきゃならないものなんだ。

Jaksche は選手だったときから、あまり好かれていないヤツだった。
それは彼のキャラクターにもよるけど、「薬で速く走るヤツ」だとみんな知ってたからだ。
今は『白よりも白く』潔白にみてもらいたいみたいだけど。
あまり自転車業界にいいものをもたらさないと思うな。

Patrikはそういった薬をジュニアの時から使ってたと告白していた。
それはあまりにも悲しいことだし、深刻なことだ。
チームが薬を使わなきゃ、彼が結果を残せないと思ってたなんて。


Q:ドーピングを悔い改めた選手として、アンチ・ドーピング活動に対して期待を持っていますか?

A:
2年前、自転車界はドーピングだらけだった。今は、反ドーピングが主流になっている。
以前は、薬品や薬の調合について話していた。でも今後はコントロール、内部規律、バイオパスポートについて語ることになる。
でもそういったのことも5年か10年の話だと思う。
世代は変わらなきゃならない。
科学的には、まず、反ドーピングの戦いにおいて、薬をやってるやつを捉えなきゃならない。
もう6か月前の動きを封じられるようになってきている。
だから取り締まりも過去にさかのぼって適用されるべきだね。
信用しているよ。