ジェローム・ピノのインタビュー

http://www.lequipe.fr/Cyclisme/breves2008/20081117_105310_pineau-savoir-tout-faire.html

ジェロームピノは28歳。08はブイグテレコムに所属していたが、来季はクイックステップに。
この年代の、期待された、才能ある選手でありながら、ここ4年、レースに勝てなかった。
唯一勝ったのは最近のフランス選手権。

パトリック・ルフェヴェーレ率いるクイックステップには、
来季コフィディスシルヴァン・シャヴァネルも移籍。
家族的なブイグテレコムから離れ、移籍する新チームでは、以前のような保護はなくなるが、
それは新たに勝利を手にするための代償であった。

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Q:ジェロームピノ、あなたは来季の新しいチームでのことを考えていますか?

A:パトリック・ルフェヴェーレからはシーズン終わりに電話を一本もらった。
フランス選手権おめでとうって。
新チームとのコンタクトは11月の終わりに行われる予定だけど、もうすでにちょっと話はしてある。
自分の第一の目標はアルデンヌ・クラシックだ(アムステルゴールド、フレシュワロンヌ、リエージジュ・バストン・リエージュ
これらのレースに強いチームに移籍するんだ。
彼らは自分に信頼を置いてくれている。
バスクツアーの前に、準備をする予定だ。
自分はここのところ、他の目標に照準を合わせる必要があると思っていた。フランス選手権のほかにね。



Q:チームを変える、というのは、この平衡状態(進歩のない安定状態)から抜け出るためにさしせまったものだった?

A:ジャンルネ(ボルドノー、ブイグテレコム監督)にお世話になったことを否定できないよ。
家族的なあのチームの雰囲気だったら、自分は勝利を再び掴めないと思ったんだ。
チームを変えるのは、何か違うものをつかむため。
自分は28歳だし、自分の翼ではばたいてみたいんだ。
新チームでは、違うものを発見したい。
クイックステップは、クラシックレースを勝ち取ってきたチームで、
どうすれば選手たちを目標に近づかせるか知っている、そんなチームだ。
偶然なんてありえないんだ。コースの下見はレースが近づいたら必ずする。



Q:ジャンルネ・ボルドノーやブイグテレコムと断絶があったわけではないのですね?

A:ジャン・ルネとはい関係を保ってる。お互い大事にしあってる。
一緒にいい時間を過ごせたと思う。
彼は自分の決心をわかってくれた。この夏、そのことを話しあったんだ。
彼は選手を一新したいと言っていた。若い選手(ピエール・ロラン)と契約したいって。
その後、どのぐらいのサラリーか決めなきゃならなくって、金銭面で折り合いがつかなかった。
お金は、軍資金だからね(笑)
でも、繰り返し言っとくけど、怒って出ていくわけじゃない。
自分たちの道はとてもよい具合にクロスしたんだ。



Q:外国のチームに加わるわけですが、チームメートとして誰と一緒に走りたいですか?

A:誰かのために、という役割では自分はなかった。
シルヴァン・シャヴァネルが契約を結ぶ時、自分のことを考えてくれて、自分を推してくれたらしい。
パトリック・レフェヴェーレは2人のフランス人選手を獲得したい、しかも2人だけ、って自分に語っていた。
自分はアンソニーゲスランも来てほしかったんだけど。
でもクイックステップは、石畳のクラシックでのリーダーをすでにたくさん抱えていたから。



Q:チーム内の役割の変更を恐れてはいませんか?

A:ブイグテレコムでは、これといったリーダーはいなかったんだ。
先頭を引いて、他の選手のゴールの前を走る。
それはチームのためになるなら、自分にとって何の問題もない。
すべてをちゃんと理解しなくては。


Q:勝利のないシーズンの後、どうして成功が逃げて行ってしまったと思いますか?

A:自分のきちょうめんさにあると思う。すべてのシーズン出っぱなしだった。
パリニース(第一ステージ2位)からTOUR DE VENDEEまで。
ツールドフランスではいい感じにいってたけど(第一ステージ3位)
フランス選手権の勝利は、このきちょうめんさの産物だ。
だから、後悔はしていない。


Q:精神的に下り坂な状態でこの悪い流れが終わるのを待っているんですね?

A:確かに勝てないと自信に影響してくる、疑いをもつようになる。
勝利してから4年になると、勝つのが怖くなる。
ゴール最後の場面で、自分にこう言い聞かせちゃうんだ。
「これもまた自分の勝てるレースじゃない。何かが起こるはずさ。」

シルヴァン・シャヴァネルに起こったことも知っている。
まだ準備段階、調整段階にあるのに、早くも地中海ツアー勝利した。
それから、それにつらなるように勝利していった。
走り方を変えることなく。