ボーネン 「大人になった」



http://www.lequipe.fr/Cyclisme/breves2009/20090209_151748_boonen-je-suis-plus-mature.html

クイックステップのリーダ、トム・ボーネン
2009のシーズンスタートをカタールツアーで優勝で飾った。

矛盾する2008、パリ・ルーベの勝利と5月のコカイン陽性反応、
彼は今年「大人になった」そう自分を評した。


Q:トム・ボーネン、2年連続カタールツアーでの優勝は2009シーズンの華やかな幕開けといえますね?

A:
自分にとって第一の目標だったんだ。
こんな状況下でも(睡眠中の同国人選手 Frederiek Nolfの死)勝つことができた。
終わってみて満足しているよ。数厘とでは100%の力がだせなかったけど。
というのは、最後の2日間、コンディションは本当に万全だったんだ。
だけど精神的にそれどころじゃなかった。同じベルギーの選手だったし・・





Q:昨年とあなたの状態に違いはありますか?

A:
ずっといい調子なんだ。2つの合宿も凄く楽しかった。どちらともトレーニング中とてもいい天気だった。
昨年以上トレーニングできた気がする。





Q:
カタールでもステージ2勝をあげた、マーク・カヴェンディッシュとの
来るツールドフランスでの決闘勝負が話題になっていますが、それに対しては?

A:
自分が走ったツールドフランスではいくつかいい成績のステージがあった。
マークは去年特に良かったね(4ステージ優勝)
彼と比べると、自分はあんなレベルスプリント勝負はしたことない。

ボクはスプリンターじゃないんだ。スプリントで勝てる力を持った選手なんだ。
カタールツアーではまだまだ高い水準の勝負じゃなかった。
カルフォルニアツアー(2月14〜22日)から続く、今後のレースが楽しみだ。

カヴェンディッシュは無敵じゃない。だけど彼に勝つためには、どんな小さな過ちも犯してはならない。





Q:去年はツールにでられなくて、寂しかったですか?

A:
うん。
はじめ、自分にそんな重大なことじゃないっていいきかせてたんだ。
でもスプリンターにとってとても大事なコースがツールにはあるからね。





Q:
今年は1つのクラシックしか狙わないのですか?

A:
それはフランドルツアーの話だね。このレースは2度優勝した(2005と2006)
来年はたぶんパリ・ルーベの3連勝を狙うよ!




Q:世界選手権2連覇は?(2005優勝)

A:
Tirreno-Adriaticoの後、コースを観に行く予定だ。それから決めたい。
世界選手権に向けて準備するか、他の目標を定めるか。
コースはみんながボクに言っているより、難しくないと思うんだけど。





Q:何にモチベーションを持っていますか?

A:
数年後、何がしたかったか自分でわかるんだ。
自転車への愛情を再び見出したり、自分に「全部勝つぞ」と言い聞かせたり。
それは何か他をやってみるべき時なんだ。

自転車への愛は、自分は合宿の時に感じるんだ。
チームはとてもいい雰囲気だ。
今シーズンは、去年よりもっと面白い。
自分はいつもトレーニングするのがとても好きな選手だ。
でもボクはより、大人になったよ。

勝ち続けている時は、いつも上手くいく。
でも勝てなくなったとき、自問自答し始めるんだ。
2位でも3位でも、いい成績なんだけど。
で、ある時「こんなにたくさん勝利をあげたのに、どうして続けるんだ?」そう自問する時がくる。





Q:
時々あなたに対する批判が我慢できなくなりますか?

A:
自転車をやってるのは、自分のため、家族のためだよ。





Q:
自転車をやめる時のことを考えますか?

A:
いや、考えていない。
自分が想像している質問はありきたりのものだよ。
どんなスポーツ選手も「ある時」が来るもんなんだ。
でも今は、自分が自転車デビューした時と同じ気持ちだよ。





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最後から2番目のモチベーションの問い、
ちょっと答えが???のような気がするし、
そこをすかさずインタビュアーが最後にダメ押しをするけど
ボーネンはさっき自分が言ったことをうちけすようなことを言うし・・・

ちょっと不思議なインタビューのような気がしました。
ボーネンの答えが)

「自転車をやめる時だ」そう悟る時がくる、そう頭でわかっていながら、
心では、その時をリアルに想像してみたりもする。
でも今はやめない。

勝ち続けること、常人には決して経験できないような、凄いプレッシャーもあるのだろうし
(もちろんボーネンのような成績は普通残せない)
それに心は頑張って戦っているんだろうなぁ、と。。