シリル・デッセルのインタビュー

先日のAG2R監督のインタビューに引き続き、今回はリーダーのシリル・デッセルです♪


http://www.lequipe.fr/Cyclisme/breves2008/20081112_005456_dessel-une-question-de-confiance.html

シリル・デッセル、自信の問いには・・・

チーム12勝のうち4勝を個人でかき集めたシリル・デッセルは、
2008年のAG2Rラモンディアルチームの要であった。
ツール、Jausiersでの勝利は、ダンケルクの4日、ドーリネ・リベレに引き続き
彼の復活を裏打ちするものであった。
2009年の準備に向けて、33歳のこの選手の目標と、
チームに期待されている責任の重大さを語ってもらった。
「リーダーであることは、自分の本来の姿じゃない。自分の本性は他にとってある。」


Q:シリル・デッセル、2008シーズンは個人で4勝したことで復活を印象づけましたね。
あなた自信の印象は?

A:ツールドフランスのステージ優勝がまずあげられるね。
それはシーズン初めに掲げた目標なんだ。
この栄冠をかちとるには冬の間にかなりトレーニングに励んだ成果でもあった。
トキソプラズマ感染症が治ってからできるかぎりの努力をしつくしたよ。

シーズン初めの、ダンケルクの4日のレースはとても重要だった。
それはちょっと始動装置のようなもので、それによって自分は安心して自分自身を解き放てたんだ。

ちょっと後悔しているのはTour de Catalogneだ。
ステージ優勝の次の日、最後には激しい空腹感に行われた。
そのせいで、総合順位が落ちてしまった。
自転車競技は良好なパフォーマンスも、機能低下も、結果に直結するものだ。


Q:戦術面では自分自身向上できたと思いますか?

A:ツールドフランスでステージ優勝した時は失敗を犯さなかったのは確かだ。
ステージの朝、ロードブックでゴール前数キロの研究をした。
どこのカーブでアタックをかけるかわかってたんだ。
それは自信の問題に直結すると思う。
シーズン初めの勝利から、すべてがいい方向にまわっているような気がしていた。
自由にできていた。
ツールドフランスではすべて自分流にやることができたんだ。


Q:スポーツディレクターの Vincent Lavenuによると、自信がもてるかどうかがあなたのチームに大きく作用するとのことですが、それについてはどう思われますか?

A:自分にとってはものすごく自信があるかどうかは作用する。
すべてがうまくいっている時は、山岳ステージも難なくこなせる気がする。
でも、かなり不安定にすぐなってしまうのは確かだ。
それは自分の難点でもある。

昨年の冬から、Julien Jurdie (スポーツディレクター)と練習を積んで、それによってトレーニングも上達した。
沢山話し合った。
自分がトキソプラズマから復帰した後、悩んでいたときにも、いつもそこにいてくれた。
悩んではいたけど、ギブアップはしなかった。


Q:チームのリーダーの役割を受け入れることはあなたにとって、簡単なことですか?

A:このチームでは自分にたいして大きな期待が寄せられていることをいつも思っている。
自分の本来の性質ではないけど、自分がチームのリーダーであるということは意識している。
自分の経験を若手に伝えようとしている。そしてお手本になるべき行動をとることをね。
ちょっと抑え目だけど、自分の本性はかくしている。

最初のステージから、すでに自転車の上でもお手本になる。
レース以外でも、食事とかトレーニングとかでも。
でもレースになると、いつでも前に残っていなければならない。より攻撃的に。

Q:2009年の目標に掲げるなら?
今のところ、詳しいことはまだわからないけど、シーズン全体の目標にするなら、やっぱりツールドフランス、そこで輝くことだ。
総合で15位以内に入りたいと思っているし、もちろんステージ優勝も勝ち取りたい。

シーズン序盤は、パリ・ニースでいいパフォーマンスを見せたい。
このレースは大好きだし、自分の故郷を通る(サンテチエンヌ
それからTour de Catalogne・ドーフィネ・リベレ、そしてフランス選手権。
フランス選手権では表彰台入りを目指すよ。


Q:準備は始めてますか?

A:月曜日からトレーニングを再開している。
11月、12月、1月と筋肉トレーニングのプログラムを行う予定だ。
特にTTのトレーニングをやりたいと思っている。
いくつもステージがあるレースで成績を残すなら、TTに特化したトレニングが必要になる。


Q:あなたを除いて、チームは今年あまり成績を残せませんでしたが、どのような影響が考えられますか?

A:年初めに、幸せなことにRinaldo Nocentiniが絶好調だった(GP de Luganoの勝者、Paris-Niceで2位)
いい結果が残せないときは、雰囲気も生気がなくなる。
そうなるとちょっと難しくなるね。

でもVincent (Lavenu)はあまりプレッシャーをかけないよう、心遣いをしてくれている。
来年に向けては、 Sébastien Hinault や Nicolas Roche が即戦力になってくれるんじゃないかな。
こういう選手が自分たちにはかけていたんだ。

長い間、チームはJan Kirsipuu中心にまとめられてきた。
2006年から、クライマー中心の傾向だった。
当時と同じ数の勝利をあげるのはむずかしいと思うけど、ツールドフランスの山岳ステージでもいい勝負ができるんじゃないかな?

シーズンのほとんどがツールで左右されると思うけど、
ツール以外のシーズン残りの部分もよりよくやっていけると思う。


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2008年7月22日、シリル・デッセルがステージ優勝を飾った日の写真